……すGIL！！

ふぅ…なるほど…ここがダメだったか…
しっかし、今日は散々だったなぁ。

千早「プロデューサー」

ん、千早か。
ちょうど良かった。今日落ちたオーディションの反省をしてたんだが…

千早「私も気になっていました。第2審査までは、私、良くできていましたよね。」

ああ。良くできてた。

問題の第3審査、ビジュアルの評価は高かったけど、ダンスの評価がわずかに低かったんだ。
ボーカルの審査員は飽きたとか言って途中で帰ったしなぁ。

千早「私の、一番得意なところで勝負できなかったなんて…」

うーん…まあ、勝負はある程度は時の運だしな…
今回は運がなかったが、次回は運を呼び込もう。

千早「運を呼び込む…ですか。」

ああ。たとえば、ええと、そうだな。
とりあえず、水晶を買ってくるんだ。

千早「水晶？」

そう。水晶の玉だ。
それで、「オン・シャレイ・シャレイ・ソンデイ・ソワカ」と唱えながら…

千早「ふむふむ…」

天高く手を挙げて…

千早「ふむふむ…」

…そろそろつっこんで欲しいんだがな。

千早「…ぷっ。さすがに恥ずかしくなってきましたか？」

…！やな奴だなーっ！

千早「ふふっ。私をからかおうとしたりするからですよ。」

ちぇ。かなわないな、千早には。

千早「うふふふっ。
あ、そうそう。明日ですけど、また事務所に来てもらえますか？」

ああ、必ず行くよ。

千早「こないだみたいに、待ちぼうけはごめんですよ？」

わかってるって。二度とやらんよ。

千早「はい。じゃあ楽しみにしていますね。」