……すGIL！！

続き続き。

忙しいとは言いつつも、ストレス発散にやっぱマンガは欠かせなかった。
と言うわけで新しいものにも結構手を出しましたが、そのうちの一つが長谷川祐一もの。

以前、クロスボーンガンダム・スカルハートを買ったときにこれからいろいろ読んでみようと思ってたんですが、クロスボーンガンダムの本編を買ったら止まらなくなりました。
轟世剣ダイ・ソード、マップス、クロノアイズ、鉄人28号などもう片っ端から。
でもとりあえず紹介を一冊に絞るなら、これ。

轟世剣ダイ・ソード (1)
長谷川 裕一

講談社

by G-Tools

異世界冒険ものです。
学校ごと異世界に吹っ飛ばされて、神の武器ダ・イスォウド
を目覚めさせた百地王太と九江洲中学の生徒550人たちが織りなす愛と勇気の冒険ドラマ…

とか書くとスゲエつまらなさそうですね。
だって聞く限りありきたりだし。今更漂流教室か、ってなもんで。
俺ならこれ読んで ウホー読みてぇー なんて思わんなぁ。
ガーッと来てギュルンギュルンとか言ってる方がまだ伝わりがいいような気がする。●|￣|＿

しかしですね、展開がすごい熱いんですよ、これ。
神の剣ダ・イスォウドは王太の召還に7度しか応えられないんですが、そんなこと言われたらふつう使用を控えたくなるモンです。しかし王太は違う。すごい単純な理由で、簡単にダ・イスォウドを呼び出そうとします。それも躊躇無く。何せ、全4巻の文庫で2巻目までで5回を使い果たすという。
しかし、個人的な理由で呼ぶのではなく、もちろん仲間のため。死の瀬戸際にあっても迷いが無く、まさに「道（タオ）に君臨するもの」の風格があります。

また、ダ・イスォウドも人格を持っていて、最初はめっちゃくちゃつよいくせに面倒だから簡単に呼ぶな、などと王太に言うのですが、冒険が進むにつれ昔の記憶を呼び覚まし、王太との結びつきを強めていきます。
クライマックスの、ダ・イスォウドが自らを長年縛り付けていた神の呪いをぶっちぎるシーンは震えが来ました。

長谷川氏が最終巻で「轟世剣ダイ・ソードは『終わる』ドラマだ」という事を書いているのですが、最終巻を読み終えたときになんだか子どもの頃によく感じた、すっごい好きなアニメが終わるかのような感覚にとらわれました。

やっぱり、王道は大事ですよね。最近こういう王道を持つアニメやマンガが少なくなった気がします。