LOGIN

閲覧形式: ゲストモード

ID:
PASS:

CALENDAR

<< 2024/04 >>
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

NEWEST / < NEXT   BACK >

犬。

千早「プロデューサー、例の犬、連れてきました。プロデューサーが連れてきたらとおっしゃって下さったので。」

ん、ああ、保健所に連れて行かれそうになってるという犬な。
えさやってる子どもたちには言ってあるのか?

千早「はい。もちろんです。寂しそうでしたけど、飼ってくれる人を探すんだと言って納得してもらいました」

そっか。

おっ、人なつっこいな、この犬。よしよし。

千早「ふふ。」

さて、連れてきたのはいいものの、だれが飼ってくれるかな。
うちはマンションだから無理だしな。

うちの事務所で飼えそうなのといえば、亜美・真美んところ、伊織んとこ、真んとこ、雪歩んところかねえ。社長も行けるかな。
けど雪歩はオバQなみの犬嫌いだから無理だし、亜美・真美は…なんか任せられん。

千早「オバQ?」

ん、気にしなくていい。
社長はあの通りの人だからな…真か伊織に当たってみるか。

千早「はい。よろしくお願いします」

なにいってんだ。千早も一緒に頼むんだよ。

千早「あ、もちろんそのつもりです」

うん。
えーっと…予定によると、真はあと1時間ほどで来るな。
伊織は今日は来ないみたいだ。明日だな。

千早「じゃあとりあえず、真に頼んでみましょう」

…1時間後

「おっはようございまーす!」

おぅ、真、おはよう。

「えーっ、プロデューサー、そんな偉そうな挨拶よくないですよ。もっと、爽やかにいきましょうよ!」

ああ、すまん、そんなつもりじゃなかったんだが。
ところで、真んちは、犬飼えるか?

「犬?わっ、なんだっ」

お、真いきなりなつかれてるじゃないか。
真のこと好きみたいだな、その犬。

「ひゃー、かわいい!よしよし」
千早「真、お願い、飼ってあげてくれないかしら。」
「え?千早の犬なの?」

ああ、千早んちの近所で捨てられてたらしい。保健所に連れて行かれそうになってたらしくて、千早がここに連れてきたんだ。

「うーん…どうかな、母さんたちに聞いてみないと。」

うん、そりゃそうだ。家族の承諾がないとな。
けどもらい手がいないと、やっぱり保健所に連れて行かざるを得なくなるな…

千早「えっ!プロデューサー、なに言うんですか!?」
「えーっ、そんな事言われると、責任重大じゃないですか!って言うか、プロデューサーの家じゃ飼えないんですか!?」

うん。うちは無理だ。マンションだし。

「うーん…じゃちょっと、家に電話してみます…わっ、こら、じゃれつくな。」

ありがとう、真。すまんな。

…10分経過

千早「真、遅いですね…」

んー、まあ電話で説得となると難しいしなぁ。

千早「…」

(がちゃ

お、帰ってきた。

「やっと説得できましたよ。飼えることになりました!」
千早「ほんとっ!?ありがとう真!!!」
「わっ、千早抱きつくなっ!!」
千早「ありがとう、真!ありがとう!!」
「わっ、わかった、わかったってばっ」

良かったな、千早。

千早「はい!」



…真が帰った後…

千早「ところで、プロデューサー」

ん?

千早「保健所に連れて行くしかないって、本気で言ってましたか?」

ああ。
真すごく飼いたそうだったからな。ちょっと背を押してみただけさw

千早「…老獪ですね。」

ふふふw
まあ、真も喜んで連れて帰ったし、いいじゃないか。あの犬は彼女のよいランニングパートナーになるよ。

ちなみに、ほんとにどうしようもなかったら、社長にお願いするつもりだったよ。

千早「…良かった。私の見込み違いじゃなくて…」

ん?どういう意味だ?

千早「いえ。なんでもないです。今日はこれで失礼します。ほんとにありがとうございました。」

はい、お疲れ様。また明日な。

千早「はい」

| Copyright 2005,11,19, Saturday 01:48am 瀧義郎 | comments (0) | trackback (0) |

コメント

コメントする








トラックバックURL

http://takiyoshiro.fem.jp/tb.php/177

トラックバック

 

NEWEST / PAGE TOP / < NEXT   BACK >

RECENT COMMENTS

RECENT TRACKBACK


LINK

PROFILE

OTHER

POWERED BY

BLOGNPLUS(ぶろぐん+)