……すGIL！！

●まずは遠藤淑子
解決浪漫倶楽部
遠藤 淑子




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帯のあおりがイカス。
"「侯爵令嬢」「美少年」「帝都」「大正」「女学園」……これだけそろっていて何故
こうなってしまうのか"(初版 帯より引用)
…さあ、なぜでしょうねw

遠藤さんはかなり昔から読んでるけれど、絵はほんと下手です。構図とかはすごくうまくなったけど、基本的な画力は昔からそんなに変わってない感じがする。

しかし。何故、それでも遠藤さんの新刊をこんなに心待ちにしてしまうのか。

話がおもしろいからだろ、と言うつっこみが聞こえてきそうだけど、そんな単純じゃない気がする。

何というか、遠藤さんの漫画に出てくる登場人物たちは皆、生きることは実は辛いことだと感じて(知って)います。「エヴァ姫シリーズ」のエヴァンジェリン姫しかり、「マダムとミスター」のグレースしかり。
彼らに降りかかる問題は個人で何とかできるレベルを超えてることも多い。けど、そこを「遠藤流」の乗り越え方でなんとか乗り越えていこうとする。

多分それが、遠藤マジックの本質なんだと思う。

今回の「解決 浪漫倶楽部」も、遠藤流の問題解決にあふれています。何かに悩んでいる人は遠藤さんの本を読むと、なにかヒントがあるかもしれないですよ。


●次は大和田秀樹2冊
超・大魔法峠―マジカル血煙コミック
大和田 秀樹
角川書店




ビーチできゅ〜
大和田 秀樹
少年画報社




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友人に読むように勧められて、読んでみたら一発で気に入ってしまった作者さん。

超・大魔法峠は大魔法峠の続編です。田中ぷにえの毒婦っぷりは健在。
神をもひれ伏す肉体言語(サブミッションと読む)も冴え渡っています。
どんどん黒くなっていく塗り絵も見逃せません。●●●公とか死ぬかと思った。

ビーチできゅ〜の方は、ビーチバレーの話…だけどそういいきってしまってよい物かどうか。
けど海月のコスとかエロいです。何が「けど」かと言うつっこみは却下で。

大和田さんはふつうこのテーマならこういう漫画だろ、ってところに自分の趣味とかをかぶせていくのがうまい。
大魔法峠もビーチできゅ〜もどちらも格闘もののエッセンスが濃縮されてブレンドされてるわけですが、それだけじゃなくて隠し味が非常に効いている。
ぷにえの毒々しいキャラクターとか、海月の超天然キャラとか、ブレンドの具合が絶妙で破壊的な面白さを生み出してます。

他にも既刊本がいろいろあるみたいなんで、これからそろえていく予定。