同人関係告知
夏コミ新刊
そろそろ、詳細を発表ということで……
タイトルは「ハーモニーの行方」、長編のアイマスSSです。
メインの登場人物は先日アップしたとおり、千早・あずさ・真の三人ですが、千早を中心にお話が展開します。
お試しテキストは、「記事の続き」をクリックしてください。プロローグ部が読めます。
また、お話の中で3人のためのオリジナル楽曲が登場するのですが……
CDにはボーカル付きのオリジナル楽曲がつきます!!
小説なんてものをせっかくCDで頒布するんですもの。歌がついてなきゃ嘘ですよね?よね!?
ってな勢いで、無茶なことやってみました。
作曲はアイマスの同人CDをいくつも制作されているzerveriusさんにお願いしました。
だれが歌うのかは……お楽しみということで!
なんか大きい企画になったのでドキドキしてます。
あと一月強ですが、頑張ります。現在進行状況50%くらい……早く書き上げなきゃ!
タイトルは「ハーモニーの行方」、長編のアイマスSSです。
メインの登場人物は先日アップしたとおり、千早・あずさ・真の三人ですが、千早を中心にお話が展開します。
お試しテキストは、「記事の続き」をクリックしてください。プロローグ部が読めます。
また、お話の中で3人のためのオリジナル楽曲が登場するのですが……
CDにはボーカル付きのオリジナル楽曲がつきます!!
小説なんてものをせっかくCDで頒布するんですもの。歌がついてなきゃ嘘ですよね?よね!?
ってな勢いで、無茶なことやってみました。
作曲はアイマスの同人CDをいくつも制作されているzerveriusさんにお願いしました。
だれが歌うのかは……お楽しみということで!
なんか大きい企画になったのでドキドキしてます。
あと一月強ですが、頑張ります。現在進行状況50%くらい……早く書き上げなきゃ!
プロローグ
その電話がかかってきたのは、ある意味運命的なことだったのかも知れない。
その日は、フリーのプロデューサーである佐藤夏樹が、芸能プロダクション765プロにアイドルプロデュースの依頼を受けた日だった。
『どんなユニットにしようかな……』
駅前のオープンカフェで、ノーパソに思いつくままに書き付けをする。
与えられた条件はたったの二つ。女の子のユニットであること。メンバーは3人までであること。
あとは、だれを選ぶのも、何をするのも自由。その代わり、ユニットの終了に関してだけはシビアに判断するので、注意してくれとだけ言われた。
これほどの好条件でプロデュースできる機会など、そうあるものではない。いろいろとやってみたいことはある。765プロの研修生や登録アイドルのリストをみながら、構想を練っていた。
その、楽しい時間を邪魔するかのように、電話が鳴る。
「ちぇ、めんどくさいな……だれよ」
舌打ちしながら、携帯電話の着信窓をみると、懐かしい名前だった。
「あれ、裕くんじゃん。久しぶりだな……はい、もしもし」
『もしもし、夏樹先輩ですか』
「そうよー。ご無沙汰ね。元気してた?」
『ええ。まあ。ぼちぼち、ってトコですね』
「で、どうしたのよ。なんか用?」
『ええ。実は、一人、先輩に預かって欲しい娘がいるんですよ』
「ふうん?どんな娘?」
『そうですね。才能は折り紙付けますよ。きちんと育てれば、すごいボーカリストになると思います』
「また、どうした風の吹き回し?そんな娘なら自分でプロデュースすればいいじゃない。私に手柄を譲ってくれる、ってわけ?」
『まあ、そんなとこです』
「気味悪いなー。裏あるんじゃないの?」
『……まあ。ない、わけじゃないですね』
「正直ねえ。まあ、ない、って言われる方が信用できないけどさ」
『はは』
「名前はなんて娘?」
『如月千早です』
「……いま、なんて?」
『如月、千早、です』
「……なんの冗談?」
『冗談じゃありませんよ。本気も本気。大マジです』
「いっとくけど。私、アンタの事務所にいくのはイヤよ。あんな窮屈なトコ、私には向いてないから」
『わかってます。引き抜いてくれてかまいません。あとのことは俺が何とかします』
「……どういうこと?千早ちゃん、事務所クビになるの?」
『微妙に違いますがね』
「あのさー。そんな得体の知れない話に乗れるわけないじゃない?ちゃんと事情説明してくれない?」
『一言で言うと、俺がプロデュース失敗した、ってところですね』
「……ふーん。私に、その後始末をしてくれ、ってわけだ」
『もう、先輩にしか頼めないんです。あの娘をバラドルにしてしまったのは俺の責任だ。けれど、ここにいる限り、千早の未来はない。これでは、あのまま、埋もれさせてしまう……』
「……」
しばらく夏樹は無言だったが、やがてぽつりと言った。
「……これも、巡り合わせ、って奴かしらね」
『え?』
「引き受けてあげるわ。この貸しは大きいわよ」
その電話がかかってきたのは、ある意味運命的なことだったのかも知れない。
その日は、フリーのプロデューサーである佐藤夏樹が、芸能プロダクション765プロにアイドルプロデュースの依頼を受けた日だった。
『どんなユニットにしようかな……』
駅前のオープンカフェで、ノーパソに思いつくままに書き付けをする。
与えられた条件はたったの二つ。女の子のユニットであること。メンバーは3人までであること。
あとは、だれを選ぶのも、何をするのも自由。その代わり、ユニットの終了に関してだけはシビアに判断するので、注意してくれとだけ言われた。
これほどの好条件でプロデュースできる機会など、そうあるものではない。いろいろとやってみたいことはある。765プロの研修生や登録アイドルのリストをみながら、構想を練っていた。
その、楽しい時間を邪魔するかのように、電話が鳴る。
「ちぇ、めんどくさいな……だれよ」
舌打ちしながら、携帯電話の着信窓をみると、懐かしい名前だった。
「あれ、裕くんじゃん。久しぶりだな……はい、もしもし」
『もしもし、夏樹先輩ですか』
「そうよー。ご無沙汰ね。元気してた?」
『ええ。まあ。ぼちぼち、ってトコですね』
「で、どうしたのよ。なんか用?」
『ええ。実は、一人、先輩に預かって欲しい娘がいるんですよ』
「ふうん?どんな娘?」
『そうですね。才能は折り紙付けますよ。きちんと育てれば、すごいボーカリストになると思います』
「また、どうした風の吹き回し?そんな娘なら自分でプロデュースすればいいじゃない。私に手柄を譲ってくれる、ってわけ?」
『まあ、そんなとこです』
「気味悪いなー。裏あるんじゃないの?」
『……まあ。ない、わけじゃないですね』
「正直ねえ。まあ、ない、って言われる方が信用できないけどさ」
『はは』
「名前はなんて娘?」
『如月千早です』
「……いま、なんて?」
『如月、千早、です』
「……なんの冗談?」
『冗談じゃありませんよ。本気も本気。大マジです』
「いっとくけど。私、アンタの事務所にいくのはイヤよ。あんな窮屈なトコ、私には向いてないから」
『わかってます。引き抜いてくれてかまいません。あとのことは俺が何とかします』
「……どういうこと?千早ちゃん、事務所クビになるの?」
『微妙に違いますがね』
「あのさー。そんな得体の知れない話に乗れるわけないじゃない?ちゃんと事情説明してくれない?」
『一言で言うと、俺がプロデュース失敗した、ってところですね』
「……ふーん。私に、その後始末をしてくれ、ってわけだ」
『もう、先輩にしか頼めないんです。あの娘をバラドルにしてしまったのは俺の責任だ。けれど、ここにいる限り、千早の未来はない。これでは、あのまま、埋もれさせてしまう……』
「……」
しばらく夏樹は無言だったが、やがてぽつりと言った。
「……これも、巡り合わせ、って奴かしらね」
『え?』
「引き受けてあげるわ。この貸しは大きいわよ」
| Copyright 2007,07,08, Sunday 02:30am 瀧義郎 | comments (0) | trackback (0) |
コメント
コメントする
トラックバックURL
http://takiyoshiro.fem.jp/tb.php/261