THE iDOLM@STER ショートストーリー::千早
犬。
ん、ああ、保健所に連れて行かれそうになってるという犬な。
えさやってる子どもたちには言ってあるのか?
千早「はい。もちろんです。寂しそうでしたけど、飼ってくれる人を探すんだと言って納得してもらいました」
そっか。
おっ、人なつっこいな、この犬。よしよし。
千早「ふふ。」
さて、連れてきたのはいいものの、だれが飼ってくれるかな。
うちはマンションだから無理だしな。
うちの事務所で飼えそうなのといえば、亜美・真美んところ、伊織んとこ、真んとこ、雪歩んところかねえ。社長も行けるかな。
けど雪歩はオバQなみの犬嫌いだから無理だし、亜美・真美は…なんか任せられん。
千早「オバQ?」
ん、気にしなくていい。
社長はあの通りの人だからな…真か伊織に当たってみるか。
千早「はい。よろしくお願いします」
なにいってんだ。千早も一緒に頼むんだよ。
千早「あ、もちろんそのつもりです」
うん。
えーっと…予定によると、真はあと1時間ほどで来るな。
伊織は今日は来ないみたいだ。明日だな。
千早「じゃあとりあえず、真に頼んでみましょう」
…1時間後
真「おっはようございまーす!」
おぅ、真、おはよう。
真「えーっ、プロデューサー、そんな偉そうな挨拶よくないですよ。もっと、爽やかにいきましょうよ!」
ああ、すまん、そんなつもりじゃなかったんだが。
ところで、真んちは、犬飼えるか?
真「犬?わっ、なんだっ」
お、真いきなりなつかれてるじゃないか。
真のこと好きみたいだな、その犬。
真「ひゃー、かわいい!よしよし」
千早「真、お願い、飼ってあげてくれないかしら。」
真「え?千早の犬なの?」
ああ、千早んちの近所で捨てられてたらしい。保健所に連れて行かれそうになってたらしくて、千早がここに連れてきたんだ。
真「うーん…どうかな、母さんたちに聞いてみないと。」
うん、そりゃそうだ。家族の承諾がないとな。
けどもらい手がいないと、やっぱり保健所に連れて行かざるを得なくなるな…
千早「えっ!プロデューサー、なに言うんですか!?」
真「えーっ、そんな事言われると、責任重大じゃないですか!って言うか、プロデューサーの家じゃ飼えないんですか!?」
うん。うちは無理だ。マンションだし。
真「うーん…じゃちょっと、家に電話してみます…わっ、こら、じゃれつくな。」
ありがとう、真。すまんな。
…10分経過
千早「真、遅いですね…」
んー、まあ電話で説得となると難しいしなぁ。
千早「…」
(がちゃ
お、帰ってきた。
真「やっと説得できましたよ。飼えることになりました!」
千早「ほんとっ!?ありがとう真!!!」
真「わっ、千早抱きつくなっ!!」
千早「ありがとう、真!ありがとう!!」
真「わっ、わかった、わかったってばっ」
良かったな、千早。
千早「はい!」
続き▽
| Copyright 2005,11,19, Saturday 01:48am 瀧義郎 | comments (0) | trackback (0) |